津山藩最後の藩医 芳村杏斎

津山洋楽資料館後期企画展
芳村杏斎は現在の真庭市蒜山上福田で代々医家をつとめる家に天保7年(1836)に生まれました。江馬天江、江馬活堂や華岡南洋などに医学を学び、さらに長崎へ出向きオランダ人医師ポンペから最新の西洋医学を習得しました。明治2年(1869)には大阪でオランダ人医師ボードインの元、さらなる研鑽を積み、同年津山藩医の久原洪哉らの推薦により津山藩最後の藩医の一人として取り立てられることになります。
一時、現在の大阪大学病院で医師としてつとめますが、その後津山へ戻り田町で開業しました。そこでの彼の評判はよく、患者から慕われていたようで、病院の門前に行列ができるほどであったと言われています。また、診察を望む人々は「先生に一度診察してもらえれば、死んでも恨むことはない」と話していたという逸話が残されています。
杏斎は明治38年(1905)に70歳でこの世を去りますが、生前の深い親交から蔵書類などが津山教育科学博物館(つやま自然のふしぎ館)へ寄贈され大切に守られてきました。これらの資料は平成22年の新館開館を契機に、津山洋学資料館へ移管されています。
今回没後120年を記念しこれらの資料などを中心に、芳村杏斎の生涯について紹介します。
【詳細情報】
開催日 |
2024年11月23日(土) ~ 2025年2月16日(日) |
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時間 |
9:00~17:00 |
会場 |
津山洋楽資料館 企画展示室 |
料金 |
一般:300円 65歳以上・高校生・大学生:200円 |
主催 |
津山洋楽資料館 |
お問い合わせ |
津山洋楽資料館 0868-23-3324 |
ホームぺージ |
https://www.tsuyama-yougaku.jp/ |
備考 |
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日 (会期中の休館日:11/25・26、12/2・9・16・23・29~1/3・6・14・15・20・27、2/3・10・12) |